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多汗症のお話

8月もあと数日で終わり、やっと秋がやってきますねー。やった〜!
今年の夏も暑かったですねー!

この夏は、子供達にとっての楽園である室内遊び場をスマホで検索しつつ、しかしやっぱりコロナ禍ということで断念し、、、熱中症アラートという言葉がニュースで流れているのを見ては、やっぱり家がいいよね、なんてインドアで過ごしていました。まあ、私の(暑いのはイヤ!)という気持ちが1番の公園拒否の理由なんですけどね。
でもそのおかげで、子供達とお花の苗や種を植えたり、遊びにくるバッタの赤ちゃんを育ててみたり、土の中にいた見慣れない変な虫を図鑑で調べたりと、普段できない事もじっくりと出来た気がします。

暑い日々が続いた事で、夏特有の汗疹(あせも)や、マスクによる蒸れ、虫刺症なども多くみられましたが、汗で悩まれている方のご相談もありました。
汗が多くて服にシミができて恥ずかしい、緊張すると汗が出て困る、などと日常生活でのお悩みをお話してくださる方もおられ、体質だと諦めていたので治療法があるなんて知らなかったと、話される方もいました。

汗が多い、、それを多汗症といいますが、多汗症を来たす他の基礎疾患がなく、腋窩、手掌、足底など、部分的な多汗があることを、原発性局所多汗症といいます。その中でも一番多い腋窩の多汗は原発性腋窩多汗症といいます。

今までの原発性腋窩多汗症の治療は、塩化アルミニウムの外用や、A型ボツリヌス毒素の局注などがあげられますが(日本皮膚科学会ガイドライン)、第一選択となる塩化アルミニウムは、保険適用で適応できる外用薬がなく各医院で作るしかありませんでした。
しかし、昨年、保険適用のある外用剤が承認され、それにより腋窩の多汗で悩まれていた方に処方できるようになりました。

長年悩まれていた患者さんも、実際に使用してみて、外用方法の楽さ、汗の改善を喜ばれており、私も多汗症に対する保険内外用治療が可能になった事を喜ばしく思っています。

当院では処方は院内処方を採用していますが、もちろん多汗症の外用剤も用意しておりますので処方可能です。汗でお悩みの方、夏に限らず、良かったらお気軽にご相談くださいね。

(この話、夏前にブログ書くべきでしたね、、、。ごめんなさい。)

副院長